水色
○月×日 通り雨の朝に
ふわふわな言葉を空に投げて
気付かないふりをした微かな光など
儚く薄れては少しだけ滲んだの
それはあまりに綺麗すぎて
まっすぐ見れないの
透明な景色の中で咲いた花は
いつも風に揺られて
何を思い浮かべているのでしょう
ただ水色に染められて
静かに響いた命の歌声が
いつかはその耳に届くように
例えばもう明日が来ないとするのなら
どんな言葉たちを私は紡ぐのでしょう
そうね、確かに感じたこと
ひとつ抱きしめて
永遠に変わらないものがあるのなら
それはあなたの色で
廻る世界にひとりぼっちでもさ
まだ見えるものがあるでしょう?
寄り添うことに意味がないというのなら
きっとこんな世界は
廻る意味を失くしてしまうから
どうか消えないで
透明な景色の中で咲いた花は
いつも風に揺られて
何を思い浮かべているのでしょう
ただ水色に染められて
(作詞、作曲:Ryota)
くらげ
6月の雨のいたずら
本当のことを隠した
傘をさす私はくらげみたいね
終わらない夜をさがして
音符と休符を繋いだ
少しだけ素直になれる気がして
放った想いが誰かのことを
傷つけてないかこわくなるのよ
だから何も感じなくなれたならいいのに
ゆらり ゆられてる 命がただあって
触れたら壊れてしまいそうね
愛も嘘も全部この夜が終わる
その時に消えてほしい
あなたの瞳が滲む時に
生まれるわずかな引力が
悲しみや寂しさまでも繋ぐの
小さく吸って吐いたため息
止まらぬ夜の中で溶けてく
空いた左の手でその小さな手を繋ぐよ
ゆらり ゆられてる 儚い身体に
触れていられたら消えやしないの
終わりがあるから今を愛せると知ったよ
あなたがいたから
ゆらり ゆられてる 命の光が
暗い水の中 消えないように
少し傷ついた私の両手で守るよ
このまま
泣ける夜があって まぶしい朝があって
繰り返し明日を待つ生き物
愛も嘘も全部 無くしたことも全部つれていく
あなたと
(作詞、作曲:Ryota)